ゾンビーロー

ゾンビパニックファンタジーギャグ

20:素の自分がわからなくなる時があるけどどの自分も本物

登場人物

 


矢葉井高校3年

 


男性陣

 


平良瑠夏(18) 椎名天智(18)神楽真琴(18)

 


荒島紳(18)佐古啓耶(17)山家鷹次(18)

 


三間煌葉(17)

 


女性陣

 


瀬名小春(18)西河梨華(17)寺門愛美(18)

 


ーーーーーーーーあらすじーーーーーーーー

1箇所痒くなったからかいたら次々と痒くなる事あるけど体になんの連鎖が起きてるんだろうね。

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皆様おはようございます。

平良瑠夏でございます。

我々はこれから夢利病院へ出撃いたします。

目的は情報収集がメインです。

正直に言いましょう。行きたくないです。

なーんでホラーの定番は病院なんですかね?

いや他のスポットだってありますよ?やれ押入れの中だったり井戸の中だったり夢の中だったりね?

でもホラーって何故か病院がでることおおくないですか?

病院ってそうゆうとこじゃないし!怪我してる方、病気を患ってる方色々な人達を助けるとこだし!怖いとかじゃないし!

 


真琴「瑠夏の奴きっと今心の中のもう1人の自分と色々葛藤してるんだろうな、、」

天智「大丈夫大丈夫、バカだから」

小春「瑠夏ー!病院調査終わったらハーゲンダッツ2つあげるー!」

瑠夏「皆んな何してるの?時間は待ってくれないよ、さぁ行くぞ」

天智「な、バカだろ」

真琴「、、、」

 


きっとこの調査が終わった後のハーゲンダッツは格別に違いない。

恐怖心が立ち塞がるならその恐怖心と肩組んでリンボーダンスをしてやろう。

 


真琴「よし、皆んな最後の確認だ」

天智「おう、情報収集だが『夢利病院に何があるのか』、『他の生存者達はどこかにいるのか』、『元凶は何か』、『俺たちの次の目的』まぁこんな感じかな」

真琴「本当に病院に貴重な情報があるかはわからないけど行くだけ行ってみよう」

愛美「全員無事に生きて戻る、無理をしないで慎重にいこう」

真琴「うん、連絡はこまめに取り合う事にしよう」

天智「わかったか、チームバカ」

瑠夏「わかってるよ、『おさない』『はしらない』『しゃべらない』だろ?」

天智「避難訓練じゃねーよ、邪魔なゾンビいたら押し倒せよ、襲われたら走って逃げろよ、話し合って進んでいけよ」

梨華「任せてくんろーよ!」

煌葉「ゲットしてきてやんよ!」

啓耶「何を?ゾンビを?やめてよ?」

鷹次「だっはっはっは!!」

紳「ははっ」

 


支度を済ませ病院の前まで行く

駐車場のとこにゾンビが沢山いるなぁ

 


真琴「正面からは厳しいか」

小春「きっとお医者さんとかが出入りする様の入り口があるよね?」

紳「あっち側ならゾンビ少ない」

天智「行ってみるか」

 


正面入り口は避けて裏に回った

 


天智「このドアだな、鍵は空いてるな」

真琴「よし、中に入ろう」

 


病院の中に入ると随分と荒れていた

 


啓耶「なんだこれ、何かが暴れたような感じだ」

愛美「ここにはゾンビはいないのか」

真琴「よし、3組に分かれよう」

 


昨日決めたチームに分かれた

この病院3棟あり中は繋がってるところがあるからそこから行き来ができるらしい

 


天智「よし、何かあったらすぐ連絡」

梨華「りょーかい!」

真琴「生きる事が最優先だからね!」

愛美「それじゃあまた後で」

瑠夏「へい!」

 


各チームが調査する棟へ向かった

 


赤コーナー

瑠夏梨華煌葉

 


僕達は3棟目の調査だ

窓から太陽の光が差しているからまだいいがやっぱりちょっと薄暗いな

 


瑠夏「どこかに懐中電灯とかないかな?」

煌葉「ワイがもってきてるで!」

瑠夏「おぉ!流石ですやんダンナァ!」

梨華「梨華はさっき見つけたここの配置図写真撮ったよ!」

瑠夏「なるほどね、今ここだから怪しそうなところから見て行こう!」

煌葉「そうだね、一部屋ずつ見てたらホラーナイトタイムだもんね!」

瑠夏「怖い事言わないで」

 


ここの棟は4階まであるみたいだ

これは大変そうだなぁ

 


梨華「この院長室とかどう?」

 


3棟目は主に院長様やお医者様方やらがいる場所らしい

会議室もある、一度こうゆう会議室ってとこですげー真剣な顔で「UNO、、、」とか言ってみたい。スーツ着て。

 


瑠夏「4階って1番上かめんどくさい」

梨華「エレベータは使えないかな?」

瑠夏「どうだろ、行ってみよ!」

煌葉「うーぃー!!」

 


エレベータに着きボタンを押してみる

 


梨華「あっちゃー、これ壊れてますぜ?」

煌葉「こりゃ階段しかありませんなぁ?頭ぁ〜?」

瑠夏「おうおうおう、上等やないかい!いってやらぁ!」

 


エレベータのすぐ近くに階段がある、そこから4階を目指し登っていくと

 


瑠夏「ん?2人ともちょい待ち」

梨華「どしたの?」

瑠夏「話し声が聞こえる」

 


4階に着いてすぐの曲がり角から何か聞こえる

 


梨華「煌葉君、何か聞こえる?」

煌葉「んーん、あ、でもゾンビのうめき声はきこえてくるね!」

瑠夏「誰かが会話してる、もう少し近づいてみよう」

 


少し進み角から顔を覗かしてみると

ゾンビが2体いた

 


ゾンビA「あぁ、、『なんか最近貧血気味なのかふらつくんだよねぇ』」

ゾンビB「んがぁ、、『わかります!僕もそうなんですよ!』」

ゾンビA「ばぅ、、『なんかお前顔色悪くない?』」

ゾンビB「だっ、、『先輩もかなりヤバいですよ?ゾンビみたいですね!』」

ゾンビA「きゃう、、『マジか、そんなひどい?』」

ゾンビB「んび、、『一緒には歩きたくないぐらいには!』」

ゾンビA「じゅー、、『ストレートに突っ込んでくる若い奴だなぁ』」

ゾンビA B「んっぱっぱ、、『なっはっはっはっはー!!』」

 


瑠夏「、、、もしかしてだけどね?」

梨華「?」

煌葉「なになにー?」

瑠夏「僕あいつらの言葉がわかるかもしれない、、」

煌葉「なんと!」

梨華「本当!凄くないそれ!」

瑠夏「会話できるかもしれない、ちょっと行ってくる!」

梨華「気をつけてね!何かあったら10分後に助けに行くからね!」

瑠夏「その10分はなに?」

 


恐る恐るその2体に近づいていき声をかけてみた

 


瑠夏「こ、こんびふっ」

 


噛んでしまった、そういえば僕人見知りだった。人なのかこれ?

 


ゾンビA「だーう『あ、患者さん?こっちはダメだよきちゃったら』」

ゾンビB「あっぱっ『何処行くんですか?』」

瑠夏「あ、あ、あの、僕院長の孫で、お弁当を、、、」

ゾンビA「ぎゃふっ『あーそうだったの!院長室ならここ真っ直ぐ行ってあそこ曲がればあるよ!』」

瑠夏「あー、ありがとうございます、」

ゾンビB「だほっ『んー、なんか人の気配しないです?なんでか無性にお腹空いてきましたねぇ』」

ゾンビA「ほぁっ『そうだな、あっちに行ってみるか?』」

 


瑠夏(あっちは煌葉君たちが!あかん!)

 


瑠夏「あの!さっきあっちの方に人影みたいなのが見えましたよ!」

ゾンビA「るぁー『向こうか、この前院内徘徊してた所天さんか?』」

ゾンビB「きゃん『あり得ますね、連れ戻してきますか』」

ゾンビA「あーふ『ありがとうね、それじゃ』」

 


そう言ってゾンビ達はノロノロ歩いて行った

 


梨華「凄いじゃん瑠夏君!」

煌葉「襲われないかハラドキしたよ!」

瑠夏「ぼ、僕もすげー怖かったよぉ〜」

 


少しチビってしまったがまぁ問題ない、あとでパンツを脱ごう。

 


ゾンビとの対話に成功した。

僕のこと襲う気配もなかったな、自分らと同じだと思われたから?

これは僕にとっても皆んなにとっても使える能力だ。

けどもしかしてこれは僕のゾンビ化が進んでいるってことでもあるんじゃないのかな?

 


僕達は院長室へ歩き出した。

 

 

 

➖To be continued.➖